2017-05-30 第193回国会 参議院 外交防衛委員会 第22号
日印原子力協力協定をこのまま承認することは、核兵器廃絶を掲げる日本外交の基本姿勢を著しく傷つけるものであるという観点から意見を申し述べたいと思います。主に、世界的な核軍縮・不拡散との関係でお話をさせていただきます。と同時に、これは日本が福島の原発事故から何を学ぶのかということが問われる問題でもあります。
日印原子力協力協定をこのまま承認することは、核兵器廃絶を掲げる日本外交の基本姿勢を著しく傷つけるものであるという観点から意見を申し述べたいと思います。主に、世界的な核軍縮・不拡散との関係でお話をさせていただきます。と同時に、これは日本が福島の原発事故から何を学ぶのかということが問われる問題でもあります。
二〇一〇年に、当時の民主党政権だったんですが、私は原子力委員会におりまして、この日印原子力協力協定についての見解文を書かせていただいたわけですが、そのときの文章ですけれども、ちょっと読みにくい文章ではありますが、要は、約束と行動を守るということを、先ほどの文章を守るということは最低条件であって、更により強い条件を結んでほしいということがその二番目の文章であります。
安倍総理は、十二月にインドを訪問し、日印原子力協力協定について合意に達したと発表しました。しかし、協定の中身は全く明らかになっていません。正直に説明すべきです。 日印原子力協力協定の最大の課題は、インドが核実験を行ったときに日本が協力を停止することを明確にすることです。一昨日の海外出張報告で安倍総理もこの点に言及していますが、核実験を行った際の協力停止は協定に明記されているのでしょうか。